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普遍的価値

■有機的建築とは…

なぜ、木はこんな形なんだろう。どうして花はこんな形をしているのだろう。そんなことを考えてみたことがありますか?

動物にしろ、植物にしろ、生き物はその環境で生きていくために、自らの形を変化させてきました。逆に言うと、今私たちが目にすることが出来るのは、環境に対応することが出来た優秀な生き物だけです。たとえば、百合の花や貝殻。環境にピッタリ適合する形は無駄が無く、何十年、何百年経とうが本当に美しい。つまり、流行とは関係の無い普遍的な形なのです。

有機的建築とは、『そのような普遍的な形である自然の姿に学び、建物が環境と溶け合いながら、住む人にもフィットするようにデザインすること』の重要性を唱えた建築家フランク・ロイド・ライトの住まいに対する考え方であり、その理念に従ってデザインされた数多くの住宅は、建築後100年の「時」を超えた今も大切に住み継がれています。